第15回日本Acute Care Surgery学会学術集会

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会長挨拶

第15回日本Acute Care Surgery学会学術集会
会長 松原 久裕
千葉大学 大学院医学研究院 先端応用外科 教授

 この度、第15回日本Acute Care Surgery学会学術集会会長を拝命致しました。会期は2023年10月6日(金曜日)・7日(土曜日)の2日間、グランドニッコー東京ベイ 舞浜において開催させていただくことになりました。未だ不透明ではありますが、開催時期における新型コロナウィルス感染症の収束を念じ、現地開催として準備を進めてまいります。私が1984年に入局した当時の千葉大学第二外科(現先端応用外科)は救急医療、集中医療にも力を入れており、千葉大学救急・集中医療医学の初代教授である平澤博之先生は当時教室に在籍しており、多くの事を教えて頂きました。また2代教授の織田成人先生はさらに私どもにより近い存在としてたいへん楽しく、親しく教えて頂きました。その後、平澤博之先生、織田成人先生は新しく作られた救急・集中医療医学講座として独立されましたが、当科は現在でもその伝統を引継ぎ、救急・集中医療医学教室と密接に連携しながら救急医療に関する診断・治療は当科の重要なミッションとして継続しております。
 本会のテーマは「判断力 決断力 その先の夢」としております。今回は特に若い外科医、メディカルスタッフへの勇気を与え、さらに発展してもらえる学術集会をめざし、このテーマに決定致しました。Acute Care Surgeryが必要とされる現場では状況、状態を適切に判断する力、そしてその判断に基づき適切、着実に実行する決断力が求められます。若い医師、スタッフが学び、今後さらに進歩できる様な学会となるよう期待しております。さらに開催地をディズニーリゾート地域としたため、それに関連させ、夢を広げるという観点から本学会の若い医師、スタッフが個々人の進歩により自らその夢を実現するとともに、その進歩により一次は夢をあきらめざる様な状況に陥った患者さんも自身の夢を治療によりさらに繋いいでいくことができるような医療、医学を実際に展開していけるような学会にしたいとこのテーマを考えております。
 本学会は“Trauma Surgery”, “Emergency General Surgery”, “Surgical Critical Care”を一体として取り扱う新たな外科領域を本邦において推進する日本唯一の学会です。学術集会には医師のみならずメディカルスタッフも多数現地に参加して、活発な議論が繰り広げられ、医学・医療の発展に資する学術集会とすべく準備を進めております。副会長を千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学の中田孝明教授を御願いし、教室員、同門を上げて現在鋭意準備を進めております。COVID-19が未だ完全には収束していない状況下での開催準備となり、不透明な状況は続いておりますが現地開催を目指しております。開催時には感染状況も落ち着いていると信じて、学術集会の最も重要であり、醍醐味のある活発な討論が現地開催によりすべての会場で繰り広げられることを心より期待しております。是非、多数の皆様が会場に足を運んで頂くことを熱望し、開催へ向け皆様のご指導、ご支援を賜りますよう御願い申し上げ、挨拶の言葉に代えさせて頂きます。

2022年11月吉日

第15回日本Acute Care Surgery学会学術集会
副会長 中田 孝明
千葉大学 大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授

 このたび、千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科教授 松原久裕会長のもと、第15回日本Acute Care Surgery学会学術集会が千葉で開催されることを大変光栄に思います。
 私は現在千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学の教授を拝命しておりますが、当教室の初代 平澤博之教授、第二代 織田成人教授は、いずれも千葉大学第二外科(現 先端応用外科)の出身です。私を含めた多くの教室員が若手の頃より外科の修練を受け外科専門医を取得し、その後の臨床現場において外科の先生方と連携しacute care surgeryの診療に従事しております。このように我々と先端応用外科教室とは古く深いご縁があり、今回私が副会長を拝命することとなりました。松原会長をサポートし、本学会の成功に向け全力を尽くしたいと思っております。
 私は外科専門医取得の後、集中治療専門医、救急科専門医・指導医を取得後、日本有数の外傷センターである大阪泉州救命救急センターで研鑽を積みました。その間、日本で開発された外傷外科手術治療戦略に関するトレニーングコース(SSTT)について学び、千葉大学に戻った後には、米国で開発されたご遺体を用いた外傷トレーニングコース(ASSET)の国内実施にもかかわってきました。
 Acute care surgeryでは、優れたチームワークの下、迅速に正しい戦略を立てて医療を実施することが重要です。本会では、acute care surgeryに携わる外科医、救急医、集中治療医等が一堂に介し、各々の視点から意見を出し合い、未来のacute care surgeryの質の向上に貢献したいと思います。また若手の育成は重要なテーマであり、医師のキャリアが多様化する中で、若手をどのように育成していくかに関して議論を深めたいと思います。さらに質の高いacute care surgeryが実施可能となるような環境に関しても議論し、各施設の環境改善を目指したいと考えています。
 本会がacute care surgeryの発展につながる会となることを祈念し、多くの皆様と集い、実りある時間を過ごせることを楽しみにしております。

2022年11月吉日

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